★意外とできるものって少ない
今回は、ちょっと昔話から…


若かりし…27歳か28歳の頃です。
夢に向かってばく進中…デザイナーとして仕事をしていたニューヨークから、家の事情で故郷の小さな町に帰ってきた私は、一年間休みなく必死に家業を手伝ったものの、「この道ではもう先がない」と思い、父親と大喧嘩のすえ「親の仕事を継がない!」という決断をしました。


ところが、「自分のやりたいことを頑張っていこう!」と思っても、生活費がない。両親も含め家族を食べさせなくてはいけないし、赤ちゃんのミルク代やオムツ代もいる。自分のやりたいことと両立していくために、「何か仕事をしてあいている時間に自分のことを続けていく」それしかないな…と思いました。生活のためにはプライドは捨ててもいいんじゃないかな、と「アルバイトしよう!」と思ったのです。


その当時、私は全国繊維デザインコンクールで一度目のグランプリをもらっていましたし、(うん十年前で)一応アメリカ帰りだし、新聞なんかにもイロイロ載ったりしていたわけです。田舎町だったので、それなりに優秀な人として知られていました。


自分でも結構自分は優秀な人間(!?)じゃないかというプライドみたいなのもあったと思います。


それでも、「じゃあ、何をしよう」と仕事を探すために、いろいろな求人のチラシをみたりしても、できる仕事は本当に少なかったのです。見当たるものといえば、学生時代にアルバイトを経験したことのある、ラーメン屋さんの皿洗いとか、ガソリンスタンドなど…数は限られていました。


“アメリカがえりのデザイナー”とか、“デザインコンクールグランプリ”とか言われてきているのに、自分にできそうなことは数少ないものなんだ…。


「どんな飾りがあろうとも、けっこうちっぽけで弱いな…」
どんなに優秀な成績をとっても、どんなに実績を残しても、弱いもんだな…と痛烈に感じました。


    ○   ○   ○   ○


そして今。背景は違うにしろ、40代50代で役職もついていて、たくさんの部下を動かして、どんなにえばっているような人でもリストラになったら再就職先がない人が山のようにいるわけです。


役職とかそういう物は表面的なもので、結局ちっぽけなんじゃないか…ということをあらためて感じます。


人生、何があらわれてくるかわからないんです。私自身もそうですし、他の人だってこれから先も何があらわれてくるかわからない思います。


じゃあ、何が必要なんだろうか?というと、たとえば職種は変わっても、「自分はやってけるんだ」という心。「ほんとに“自分ならできるんだ”と心から信じることができること」なんじゃないかな、と私は思います。


そして、強い精神力とか“自分を信じる力”は、子供のうちから養っていくことが大切じゃないだろうか!と思うんです。


「アレができる、コレができる」の数を増やすことよりも、「自分ならできる」の力を子供のうちからもっと育てることの重要性を強烈に感じています。


じゃあ、どうやって育てるのか?それについては次回以降にお話してみたいなと思っています。

●子育てコラムタイトル(タイトルページ>>>
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他人より劣ってなんかいない 「ほめる側」と「ほめられる側」
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「できないよ」の壁 どうしたら、いいんだろう…からはじまった
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意外とできるものって少ない 夢に近づく力をつける
「自分ならできる」という自信の“芽” 今の自分を知る…のはコワイ!?
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元気出てくれば、元気出てくる!! いけないものにフタ?
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心の本棚
どんな問題も簡単に解決できちゃう!?
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ほめて育てる…納得。でも実際は難しいー!
パカッと開けてみました
認めて受け入れる心
他人のいいところは、たくさん見えちゃう