★絵のヘタな先生『開き直り』の言い訳も聞いてやってください…
絵を教える先生は、先生っていうくらいだから当然絵がうまいはず。
子供たちでなくても、そう考えるのは不思議ではないと思います。

ところが私は…美大も出たし、美術教員の免許もあるし、プロのデザイナーでありながらも実は絵がヘタなんです。石膏デッサンなどは技術習得ということで努力したので描けるのですが、子供にパパッと描いて見せることができるような絵は全然ダメ。苦手なんです。

 

当時の教室でも、どこにも私の描いた絵は飾っていませんでした…

 

子供たちには、何度も「センセイ、絵を描いてみせてー!」とせがまれましたが、なんだかんだと言っては、かわしていました。(正直いって、教室に来ていた女の子が描いた方が、そういった絵は上手だったんだと思います。私が描いても、子供達の期待にそうことができないのは明らかでした。)

 

でも、子供達は容赦ありません。
「先生、ほんとうは絵がヘタなんじゃないの?」
そうつっこまれて、どうしようもなく
「そうかもな。ヘタだけど先生なんだよ。」
と、思わず開き直ってしまいました!

 

「絵がヘタな絵の先生じゃだめなのか?」
「え…?」
「よし、また先生ヘタな絵でもかこうかなぁー。」

 

そうは思っても、見本・お手本になる絵なんて描けないんです!
そのかわりに私が子供達にしてあげられたことは、ヒントを与えてあげる、絵の中で発想・イメージを膨らませるきっかけを作ってあげることでした。

 

「ここには森があって、湖がある。そして、見たこともない花が咲いている。」
「先生、そんなの花じゃないじゃないか」
「だから、見たこともない花だって言ってるじゃないか。」
「そこには、虹でできた家があって、きれいな女の人が住んでいるんだ。」
「先生、エッチだぁー」
「なんと、このきれいな女の人は先生のことが好きなんだ。ハハハハハハ……」
「先生、まじめにやれよぉ!!」

 

子供達の前でスラスラと(子供が喜ぶような上手な)絵を描いて見せてあげられたら、子供達もさぞかし喜んだのかもしれませんが、そうやってちょっとふざけながら、子供達の発想の壁を壊していく、導いていくことをしていったのです。

どうでしょう、絵のヘタな先生でもいいですよね?
(ダメっていわれちゃうとツライですけど。)

●教室エピソード集(タイトルページ>>>
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