★問題発生!途方に暮れてひらめいた作戦とは?
子供の絵のクラスはじめた最初の頃のこと。


「何でも言いから好きなものを描いてごらん。」
「何でもいいんだよ」


と言っても子供たちの手はぜんぜん動きませんでした。


(紙が大きすぎて、空間が恐いんだろうか?)


いったいどうやって、この子供たちが絵を描けるようにしてあげることが出来るのだろうと、悩みました。


「何でも言いから好きなものを描いてごらん。」と何度も言うので、子供はしぶしぶ描き始めました。


でもそれは、女の子が一人だったり、花が1輪咲いてたり、ゲームのキャラクターが1つかいてあったり、などなど…


どれもありきたりのものばかりを、大きな画用紙にぽつんと一個しかかいていません。


またまた、(どうしたらいいんだろう)と私は途方に暮れてしまいました。


(もう、いいや 焦るのは止めよう。)そう思って、

女の子を描いている子に話かけました。
「何か他のものは描けないの?」
「 ……… 」
その子は首をかしげて黙っています。
「じゃー 女の子でいいから、あと3人かいてみよう。」


花を描いている子にも、キャラクターの子にも同じように話かけました。


「センセイ、かいたよ… 」
「よくできたねぇ!でももう少し頑張ってあと5人女の子を描いてみよう!」
「 えー、あと5人もぉー?」
そう言って、同じ女の子の絵を5人かきたしました。


「 出来たよ… 」
「よく頑張ったね、じゃーあと5人描いたら今日は終わりにしようね。」
「 …(まだかくの?)」


(この調子で、少しずつ、少しずつ、一日にかける数を増やしていこう、それも同じ一枚の紙に。何百人にも、何百個にもなるまで、 たとえ何ヶ月かっかても。)

「数をたくさんかくことで、描くことに、そして一枚の紙を埋めていくことに慣れさせよう。描く事への抵抗をなくしていこう!」


というのが私の作戦でした。


大人からしてみれば、ただ数をたくさんかいても無意味のように思われるかもしれませんが、実はそういったことをしていると、子供の中にある“描けない”という無意識な思いこみの壁が壊れていくと同時に、自然と何らかの新しいイメージが生まれてくるんです。ホントです。


子供たちも、たくさん描き込みながら、だんだんそのことに気付いてきたようでした。

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